銀輪行

~サラリーマン自転車ひとりリレー旅~

【Day31 福岡県筑紫野市~北九州市】原始の日本が垣間見えた王塚装飾古墳(桂川町)

2018.05.04 筑紫野~飯塚~北九州

日本一周リレー旅、山陰編二日目です。

筑紫で大宰府などの史跡を散策したあとは、峠を越えて桂川町にある原始の日本文化が垣間見える王塚装飾古墳へ。その後は筑豊地方を横断して北九州に向かう約100kmの行程です。

7:30 出発(筑紫野市)

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二日目。快晴。
昨晩は初ゲストハウス。夜はオーナー主催の宴会があって、いろんな旅人と情報交換できて良よかった。

早速、西海道(九州の古代の呼び名)の都の跡のある大宰府に向けて北上します。

8:30 大宰府政庁跡(太宰府市)

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大宰府政庁跡

西海道の都の跡。小学生時代に修学旅行で太宰府天満宮にはいったけど、こちらの政庁跡は初めてです。

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大宰府政庁跡から大通りを望む

この通りを通って外国の使節が来てたのでしょうか。広大な空間ですが、ここは政庁だけがあった場所で、全体像としては京都のような碁盤目の区画をもつ都だったようです。

今は何もなく、ただ広い空間が当時の規模の大きさを伝えてくれます。

9:30 太宰府天満宮(太宰府市)

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太宰府天満宮

小学校時代の修学旅行ぶりに来ました。
大宰府政庁跡はひっそりとしていましたが、こちら太宰府天満宮は人が多いです。学問の神様なので、子供連れの家族も多い印象です。

これからちょっと南へ戻り、装飾古墳で有名な五郎山古墳を目指します。

10:30 五郎山古墳(筑紫野市)

昨晩のゲストハウスのオーナーに筑紫野に来た目的として答えた「五郎山古墳」。

この古墳は装飾古墳として有名です。装飾古墳とは、内部の壁や石棺に線を基本とした絵や模様、彩色が施された古墳で、日本全国にある装飾古墳の半数が九州地方に集中しています。あの奈良県高松古墳で話題になった絵画が描かれた古墳とは一線を画すより原始的な絵ですが、だからこそ古代を強く感じさせてくれる気がして、是非立ち寄りたい古墳でした。

古墳自体は住宅街ど真ん中の丘の上にぽつんとありました。

最初は場所がわからず丘の周りをぐるぐる。

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五郎山古墳

内部の見学は5日前までに予約が必要とのことで中は見れませんでしたが、併設する五郎山古墳館で実寸大で復元された玄室内部に入る体験ができます。

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五郎山古墳館

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発掘体験

写真だと絵画のように見えますが、ここから実寸大で復元された玄室内部に入れます。

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実寸大の石室(五郎山古墳館)

写真には写りませんでしたが、騎馬に乗った人物や太陽のような丸い形に向けて弓のようなものを向けている人物の線画が施されています。

まるで、教科書で見たラスコーとかの洞窟壁画のようです。

11:30 昼飯(一九ラーメン)

五郎山古墳の次は、桂川町にある王塚古墳を目指します。ここから峠越えです。

とその前にエネルギー補給です。

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冷水峠前

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一九ラーメン

 

冷水峠の入口にあるラーメン屋。12時前に着いた時はガラガラだったので味を心配したのですが、とんこつラーメン美味しいです。店構えはアレですが一杯550円で旨い。

いつの間にかに満席になってます(実は人気店だったのでしょうか)。

13:00 冷水峠越え

旧長崎街道。片側1車線かつ狭く、自転車はちょっと危険です。ただ交通量は少ないです。

長崎街道(嘉穂郡)

14:00 王塚古墳(桂川町)

無事峠を越えて、装飾古墳で有名な桂川町の王塚古墳へ。本日2基目。

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王塚古墳(桂川町)

実物は目で見れませんでしたが、併設する王塚装飾古墳館では復元された石室の中に入れます。

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騎馬の装飾(王塚装飾古墳館)

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石棺の周りは三角の幾何学模様で埋め尽くされている(王塚装飾古墳館)

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天井には星空(王塚装飾古墳館)

人や動物の抽象画や三角や丸をベースにした幾何学模様を、赤や黄、緑といった鮮やかな色で描かれています。ラスコー洞窟の壁画を思い起こします。

この古墳が作られた6世紀中ごろだそうです。その時期の歴史的事象と言えば日本への仏教伝来です。当時最先端の大陸の文化と、このどちらかといえば原始的な装飾壁画の九州の文化がどのように混じっていったのでしょうか。古代ロマンを感じます。

15:00 飯塚市

ここ飯塚市から北九州市小倉まで日が落ちる前に着きたかったので、後はひたすら走ります。

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嘉穂川(飯塚市)

19:00 到着(北九州市小倉区)

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ふくづくし

なんだかんだで90キロほど走ってしまったので、大量に失ったエネルギーを補給するため晩餐はフグづくし。イカスミイカ入りコロッケも旨い。

本日の記録

  • 走行距離:93.0km
  • 所要時間:11時間半
  • 総走行距離:2327.4km
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