2016.4.29 島原~諫早~太良~鹿島
日本一周リレー旅、九州編(第3部)二日目です。
長崎県島原市から有明海を望みながら北上して佐賀県鹿島市まで約70キロの行程です。
- 8:00 出発(鹿島市)
- 9:00 湧水の庭のある風景(島原市)
- 10:30 島原の郷土料理「ろくべえ」(島原市)
- 12:00 島原城(島原市)
- 12:30 雲仙普賢岳(島原市)
- 13:00 揚げたてかまぼこ(雲仙市)
- 13:30 諫早湾干拓堤防道路(諫早市)
- 15:30 牡蠣小屋で、ひとり焼き牡蠣(太良町)
- 16:30 黒夢の自販機(太良町)
- 18:00 到着(鹿島市)
- 本日の記録
8:00 出発(鹿島市)
朝起きてホテルの窓を開けると、目の前にいきなり巨大な島原城の天守閣が。
昨日ホテルに着いたのが夜だったので、お城がこんなに目の前にあることに全く気付いていませんでした。このサプライズはうれしい。
今日はなんだか良い出会いがありそう・・・ということで、折角なので早朝の島原の町を散策します。
9:00 湧水の庭のある風景(島原市)
ホテル近くのアーケードの商店街の途中を脇にそれたあたりから道が石畳にかわり、周囲の家が古風な趣のある場所に入ります。
あたりをぶらついてると、早朝に家の前を掃除しているご老人が話しかけてくれました。なんでも、ここは水屋敷といって、庭園の池は湧水でとても美しいから是非見ていきなさいとおすすめされました。
中に入った瞬間。透き通った湧水の池が眼前に現れ、まさに息を飲む風景です。
なんと、縁側が池に張り出してます。本当に室内と池がつながっています。そして、この湧水の透明度ときたら。
雲仙岳に降った雨が地下に染み込み時間をかけて島原のあちこちで湧き出しており、この屋敷には一日に約3000トンもの清水が流れているそうです。
もともとこの屋敷は明治時代のお医者さんが建てて、四方の眺望に優れていることから「四明荘」と名付けられたそうです。
屋敷の縁側のまっすぐに伸びる板の先から直に続く水の空間。まさに屋内と池が直につながってるいるような不思議な佇まいです。
朝の澄んだ空気も相まって、しばらく見入っていました。
いつかこんな縁側でぼーっとしたり、本読んだり、寝転んだりして、ああしたり、こうしたり、と色々創造します。
水のある空間が私はとても好きなのです。
昔は、このあたりは水屋敷が多かったそうなのですが、現在は3件ほどに減ってしまったそう。うーん、もったいない。
四明荘の管理人をされている和装のご婦人から教えていただきました。この屋敷の雰囲気にとても合ってて、なんでも昔は着物の親善大使として世界を飛び回っていたとのこと。年齢の割にはとても元気でハキハキされてるので、納得しました。
約1時間弱くらい散策して10時近くになったので、そろそろブランチをとりにいきます。
10:30 島原の郷土料理「ろくべえ」(島原市)
本日最初の食事は、島原の郷土料理「ろくべえ」。
さつまいもを原料にした麺を使ったうどんのような食べ物。実際食べてみると、うどんとそばとこんにゃくを混ぜたようなプルっとした食感です。
ろくべえの話は昨晩止まったホテルのフロントさんから聞いたのですが、その人曰く「子供時代にしょうがなく食べてたもので、そんなに美味しいものではなかった。でも、最近はさつまいもが甘くなったためか、昔に比べておいしくなってるらしい。私は食べてないですが」とのこと。どうやら戦後の食糧難に対応するための庶民の知恵から生まれた食べ物らしい?
腹ごしらえも住み、いよいよ本日の目的地、佐賀県鹿島市を目指します。
12:00 島原城(島原市)
と、その前に今朝ホテルから眺めた白塗りの壁がきれいな島原城の周囲を軽く散策します。
ちなみに、島原の乱の舞台になった城ではありません。乱の舞台は、もう少し南にある原城とのこと。
今度こそ、出発です。
12:30 雲仙普賢岳(島原市)
国道251号線を走り町中を抜けると、ふいに田園地帯の奥に雲仙普賢岳が姿を現します。1990年の噴火から26年たっていますが、山頂付近は固まった溶岩がむき出しの感じが、当時のすごさを物語っている気がします。
13:00 揚げたてかまぼこ(雲仙市)
2時間ほど有明海を望む海岸線を走り抜けます。天気も良く、気持ち良い風を受けます。
港町走ってて、揚げたてかまぼこって看板でてたら、それはもう食べるしかない。
揚げたてはおいしいです。
13:30 諫早湾干拓堤防道路(諫早市)
島原も終わりに差し掛かったところで見えてきたのは、あの、水門を開ける、開けないで揉めている諫早湾干拓堤防道路。
自転車乗りとしては、信号もなく気持ちよく走れる道路です。
15:30 牡蠣小屋で、ひとり焼き牡蠣(太良町)
干拓道路を渡るともう佐賀県太良町です。このあたりは竹崎カキが特産らしく、道のあちこちにカキ焼き小屋が立っています。
小屋に入り、生きてるカキとエビとホタテなどを選んで、その場で自分で炭火焼です。公民館くらいの広さの小屋内にお客は私一人。静かに焼きます。
カキの実は大人親指の付け根くらいの大きさでぷりぷりです。
日本酒が飲みたいところですが、昼間なので我慢します。
小屋の外で、店主の小学生くらいの子供が遊びから帰ってきたらしく、仕事中の父親にかまってほしそうにしてます。なんだか良い家族の風景だなぁとしみじみしつつ、窓辺からすぐ見える有明海の景色も堪能します。静かな時間が流れます。
16:30 黒夢の自販機(太良町)
国道207号線をすすみ、もう鹿島市はすぐというところの道の駅で「清春 黒夢」と書かれた謎の自販機を発見。
何が売ってるのだろうと近づいてみると・・・普通の自販機でした(苦笑)。
近くの案内板によると、この自販機の前にあるお店の店主と清春が知り合い?らしく、そんなこんなで実現したとのこと。。。
よくわかりませんが、黒夢、なつかしい。
黒夢自販機でポカリを補充し、いよいよ鹿島市に入ります。
少し薄暗くなってきたので、祐徳稲荷神社は残念ながらスルーして、一路今日の宿であるビジネスホテルに向け、鹿島市の中心街を目指します。
18:00 到着(鹿島市)
ビジネスホテルは地方の中堅都市といった感じの町中にあります。近くに、スナックとかのある2階建ての家がいくつも立ち並んでます。よく知らないのに、なんだか懐かしい雰囲気です。
ホテルにチェックインして、自転車を奥に止めさせてもらって、晩御飯どうしようかと考えてると、ホテルから近くのスーパー銭湯(嬉野温泉!)まで無料リムジンが出るとのこと。
迎えのリムジンの時間まで、まだ30分ほどあったので、晩御飯も銭湯の食堂でとることにします。嬉野温泉名物の温泉湯豆腐が食べれます。
佐賀の地酒 東一で一人晩餐。
一人前分はないため二人前を頼んだところ、やはりちょっと多かったです。湯豆腐をゴマだれにたっぷりつけて食べます。とろふわの豆腐はおいしいのですが、さすがに二人前は多すぎました。
宿に戻り呼子までの経路を確認して、就寝。
本日の記録
- 走行距離:70.1km
- 所要時間:6時間
- 総走行距離:1954.1km